英字新聞多読が1ヶ月続いたので報告します。
Japan Times STを12月の初めあたりから読み初めて1ヶ月程度すぎたので報告します。
これから英語多読を始めようと思っている方の参考になれば幸いです。
初回なので、ざっくり多読とJapan Times STについても説明していきます。
英語多読
沢山の英語を読むことによって英語を身につけよう、という勉強法です。
この勉強法で言われている効果は主に以下だと思います。
- とにかく楽しく勉強できる
- 文法の勉強をしないで英文を読めるようになる
- 単語帳を使わずに単語を覚えられる
- 英文をスラスラ読めるようになる
- 最終的に英語のペーパーバックなどネイティブが読んでいるものを読めるようになる
ただし、これらすべてを実感するためには絵本レベルから始めて、びっくりするくらい大量の本を読んでいく必要があります。
例えば、かなりレアな単語については、多読で身につけるのは単語帳より大分効率が悪い、という研究結果もあるそうです。
つまり、全てにおいて、一番効率が良い学習方法というわけではなく、効果をよく理解した上で勉強の一部として取り入れていくということが大事です。
ただ、英語の達人の多くが英語を使いこなすためには多読は絶対に必要といっています。
知っている を わかる、できる、使いこなせるに変える
日本にいながらにして、これができるようになる唯一の方法が多読である、とおっしゃられているケースが多いです。
Japan Times ST
Japan Times STですが、英字新聞Japan Timesが学生向けに発行している週間の英字新聞です。対象は英検でいうと3級〜2級くらいだと思います。
難しい単語や熟語には記事の外に説明がついていますので、辞書を引くことなくサクサク読み進めていけるというのが特徴です。
また、英語の記事の隣に日本語訳が付いている記事もいくつか載っています。
私が考えるJapan Times ST(というか週刊英字新聞)の最大のポイントは、以下の3点です。
- 週刊誌である
- 記事に注釈や和訳がある
- 安い
週刊誌である
週刊誌という点ですが、普通の新聞のように毎日届いてしまうと読みきれません。日本語の新聞だって全部の記事をくまなく読むようにはできていないのですが、なぜか英語の勉強だと思うと読まないと悪いことをしているような気分になります。
その点、Japan Times STは、1週間の内に消化すれば良いという気軽さと、程よい分量となっております。
記事に注釈や和訳がある
注釈があることには、2つメリットがあります。
- 辞書を引かなくて良い
- 自分のレベルでは本来もっと時間がかかるはずの文章をサクッと読める
今は電子辞書、スマホアプリ、Web検索などの方法で紙の辞書を引くよりもはるかに簡単に単語や熟語を調べることができます。
しかし、それでも面倒なことに違いはありません。また、一旦文章から目を離してしまうと、調べ終わって文章に戻った時に内容を忘れている、なんていうことも起こります。
ですので、注釈がついていることでサクサク進めることができ、内容の理解度も上がります。
また、初心者など英語に自信のない人(私のことですが)は、英文を読んだ後に自分の理解があっているのか?が結構不安になることがあります。全記事ではありませんが全文和訳が付いている記事があるので、その記事で自分の理解があっているか?を確認することができます。
安い
1部税込300円、定期購読するともっと安くなります。
このレベルのGraded Reader(英語学習者向けの語彙や文法が制限された本)は、一冊700円くらいして、分量的にもJapan Times STの半分くらいです。
もう少し難しいものができるようになれば、それほど差はないかもしれません。
しかし、英検3級に毛が生えた程度の実力の人にとっては圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。
自分のレベル
現在の私のレベルは、別に記事にまとめてありますのでそちらをご参照ください。
やってみた感想
初回でしたので、前置きがめちゃめちゃ長くなってしまいました。
ようやく、やってみた感想です。
最初の2週間くらいは、正直に言ってかなりきつかったです。
理由は2つあります。
- 英語をたくさん読むのがきつい
- 英語以前にニュースの内容がわからない
そもそも中学生レベルの簡単な英文であったとしても沢山読むのは大変です。
えー、英語読むのか、めんどくさいなぁ
という感じです。
また普段、普通の新聞もニュース番組も全く観ないので、そもそもこの記事はなんなのか?というのが頭に入ってきません。日本語で読んでもしっくりこないものを英語で読むのですから、理解できる訳がありません。
しかし、続けていくうちにそう言ったキツさは減ってきました。
理由は単純で慣れたから
です。
例えば、今ですとトランプ大統領の記事が多いですが、
などの関連する記事を沢山読んでいくと似たような単語が出てきたり、話題として繋がっているものがあったりして、
あー、あれのことか
と思うものが増えてきます。こういうのが増えてくるとやる気が出てきます。成長を実感できる瞬間ですね。
多読の進め方
現在の進め方ですが、辞書などは一切使っていません。
理解できても、できなくても、一回読んで終わりにしています。
理由は2つあります。
- 読むのが嫌になっちゃうから
- 多読だから
やっぱり、辞書を引いて〜、構文調べて〜とかやっていると時間もエネルギーも沢山使うので疲れてしまいます。幸いJapan Times STは、注釈や和訳のある記事があるのでそれをどんどん活用して読み進めていっています。
また、多読であるためには、
- ある程度スピードを出すこと
- 記事の意味を理解することに集中する
- 量を大事にする
のが良いのかなと考えています。
Japan Times STのレベル感
これは、現在の英検準2級受かるか受からないかわからない、くらいの私のレベルに非常にあっていると思います。
結構スムーズに読める記事がいくつかあり、大半はなんとなくわかったような、わからないような、と言った感じです。
大体の言っていることはわかるのですが、肝心の話の結論がわからなかったりしてモヤモヤすることが結構多いです。
モヤモヤの状態でもまあいいや、いずれわかる時が来るだろ
と思える人でないと多読ではなく、精読することになってしまうかと思います。
しかし、精読すると1週間あってもとてもコナすことができず、溜まってしまうと思います。
1週間分を読むのにかかる時間
これだけ適当に読み飛ばしても、5時間〜6時間掛かっています。
ざっくり1分間に読める単語数(wpm)は、45〜50くらいのめちゃめちゃ遅いレベルなので、これを150〜200まで持っていきたい、というのが今度の課題となります。
こんな人にお勧め
- 英検3級〜英検準2級レベル程度の英語力の人
- ニュースや科学に関する記事を読むのが苦にならない人
レベル感については上に書いた通りです。
ニュースや科学に関する記事を読むのが苦にならない、というのを堅苦しくとって欲しくはないのですが、
ニュースなんて、全然興味ないよ!という人がいるのもまた事実です。
正直、Japan Times STは、学生向けなので学生に興味を持ってもらうために様々な工夫があり、私は面白く読んでいます。
しかし、国際情勢や日本のニュース、ちょっとしたアカデミックな話題(世界最大のカニのハサミの挟む力はワニのアゴの力と同じくらい強い、とか)に興味がない人には苦痛でしかありません。
逆にGradedReaderやネイティブ向けの児童書がつまらない、という方には向いている素材かもしれません。
まとめ
英検3級に毛の生えた程度の実力の人間でも、Japan Times STは読むことができます。ただし、最初の2、3週間は精神的に辛いかもしれません。
また、1ヶ月程度続けただけで明らかに成長が感じられるだけの効果はありました。
これは、もともとのレベルの低い初心者だけの特権だと思います。
2ヶ月、3ヶ月と毎月報告していく予定ですので、ご参考にしていただければ幸いです。