いつむーななやー

日頃考えていることを書き残します。

SSS多読で理解していなかったこと

最近、読む速度を上げていく為にSSS式の多読を再会しています。再開というのは、以前に一度挫折していると言うことです。進め方を詳しく教えてくれる人が周りにいれば挫折しなかったかなと思います。私の理解度が低かったために挫折の原因になったことについて書きます。

以前挫折したパターン

以前に私が実際に挫折したパターンを紹介します。語彙制限本を適当に買って来て、何冊か読んでもみました。この頃は読む速度を全く気にしていなかったので、1冊読むのにどのくらいかかったのか?わかりません。が、それなりに読むことができました。そこで、早くレベルの高いものを読みたいという思いと、たくさん本を買うと出費がかさむということもあり、トントンとレベルを上げていきました。また、語彙制限本はつまらないものもあったりして選ぶのがめんどくさい。やっぱりネイティブ向けの生の英語に触れたい、という想いが強かったため、児童書に手を出し始めました。

 

今思えば、これが大きな間違いでした。SSS多読でYL2に分類されている児童書でも、語彙制限本のレベル2とは難易度に大きな違いがあります。子供用とはいえネイティブ向けなので、語彙のレベルも表現のレベルもワンランク上だと思います。読むのがジワジワと嫌になっていき、結局挫折しました。

 

最大の理由は読むとすごく疲れるからです。読んだ後に達成感よりも頭の疲労感が半端なかったです。気持ちよくないので、自然と手が伸びなくなっていき、自然とやめてしてしまいました。

 

挫折しない為に

また挫折してしまうかもしれないですが、あの当時にしっかりと理解しておくべきであったと思うことを書きます。

読む速度がものすごく大事

最初のポイントは読む速度です。これは本当につい最近まで全くキチンと理解できていませんでした。個人差が当然あると思うので皆様実際に体験して欲しいです。以下に私の目安を書きます。

65wpm以下

かなり疲れるし、あまり内容が頭に入ってこない

65〜80wpm

それなりに話に入り込める。読み終わりに結構疲れがドッとくる

80〜100wpm

かなり集中できる。たまに、意味がうまく取れずにアレ?ってなる。そんなに疲れない

100〜120wpm

日本語を読んでる程ではないけど、結構近い感覚で読める。ほとんど疲れない。

120wpm以上

出たことがないので不明。250wpmがノンネイティヴとしての目標値らしいが一体どういう感覚になるのか、楽しみ

 

スピードが出なければ語彙制限本のレベルをどんどん落としていけば、結構簡単にスピードが出るもので、それもびっくりしました。また、おかしな話かもしれませんが、スピードが出れば出るほど理解度も上がるものです。

私はしばらくの間、Japan Times STとYL2の児童書しか読んでいませんでした。これを結構疲れるなと思いながら、半年ほど継続して来ました。65wpm以下の低速でちまちまと続けて来ました。これはこれで今の実力のベースを作ってくれたと思っています。が、もっとレベルの低いものを高速に読んでいくことも大事だし、こちらの方が疲れないので挫折する可能性が低いのかな?と思います。

 

語彙制限本には読む順番がある

当たり前だろ!と思うかもしれませんが、語彙制限版には読む順番があります。レベル1を読んでからレベル2に行く、みたいな単純な話に出はありません。語彙制限本は、基本的に英語以外の他のヨーロッパの言語のネイティブが英語を学習する際に使う、ということをメインにデザインされているようです。従って、レベルがひとつ上がると結構急激にレベルが上がります。というのも、ヨーロッパの他の言語は大体が英語の親戚のような言語だからです。日本語を母語とする我々日本人とは英語に対する感覚が少々違うのです。ですので1種類の語彙制限本を使って多読を進めていくと、レベルを上げたときに挫折が起こりやすいようなのです。

 

では、どうするか。SSS多読では複数種類の語彙制限本を使用して、このギャップがなるべく小さくなるように手順を作ってくれています。私はこのことに気がついていなかった為にこのレベル間のギャップに大いにハマりました。

 

特にレベル1とレベル2のところに罠があります。というのも、語彙制限本の中でOxford Bookwormsのレベル1はYL2に分類されているのです。つまりYL1の本に突入したての頃に、レベル1の本を読めばいいのね!って思って、Oxford Bookwormsに手を出すと、

なんじゃこりゃ!全然読めん!

ってなります。逆に他の会社のレベル2に入る前に読むのが最適ということになります。

以下に代表的な会社とレベルとYLの対応をまとめます。

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YL 1.0-1.4  Penguin Readers              Level 1

YL 1.4        Cambridge English Readers Level 1

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YL 2.0-2.2 Oxford Bookworms               Stage 1

YL 2.2-2.6 Penguin Readers                   Level 2

YL 2.6-2.8 Oxford Bookworms               Stage 2

YL 2.6-2.8 Cambridge English Readers  Level 2

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YL 3.2-3.4 Oxford Bookworms               Stage 3

YL 3.2-3.8 Penguin Readers                   Level 3

YL 3.6-3.8 Cambridge English Readers  Level 3

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YL 3.8-4.2 Oxford Bookworms                Stage 4

YL 4.0-5.0 Penguin Readers                    Level 4

YL 4.5-5.0 Oxford Bookworms                Stage 5

YL 4.5-5.0 Cambridge English Readers   Level 4

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YL 5.0-6.0 Penguin Readers                    Level 5

YL 5.5-6.0 Oxford Bookworms                Stage 6

YL 5.5-6.0 Cambridge English Readers   Level 5

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YL 6.0-7.0 Penguin Readers                     Level 6

YL 6.0-6.5 Cambridge English Readers   Level 6

 

 このように各社のレベル分けにはバラツキがあるようです。逆にそこをうまく活用してあげることによって語彙制限本のレベルをあげたことによるギャップを上手に埋めることができるようです。

 

この件については自分で実践してみて、また結果を報告しようと思います。

 

 まとめ

  • 多読は我流でやると挫折しやすい
  • 常に読む速度を意識する。速度が遅い場合はしばらくレベルは上げない
  • つまり、自分にとってすごく簡単なものを内容理解重視で読む
  • 語彙制限本は複数社のものを混ぜて使い、レベルアップ時のショックを和らげる

 

今、ピアソン(Penguin Readers)のLevel3はなんとか読める状態です。おそらくものすごく遅くて良ければ、Level4も読めます。が、自分でまとめた法則に従って、Oxford BookwormsのStage1を読んでみています。本当はもっとレベルを下げても良いかもしれないくらいです。今度こそ挫折しないように焦らずじっくり行こうかと思います。